都会のオアシス・隠れ家が幕を下ろした・・代々木ビレッジの新たな展開に期待を込めて

コロナ禍の中、仕事始めに代々木の事務所に行き、何時もの散歩コース、代々木ビレッジを訪れた。聞いてはいたが、12月29日をもって閉館の看板を見て、私の隠れ家的存在だった9年間の想い出が、走馬灯のように駆け巡った。



私が第2の人生として会社を設立し、代々木に事務所を構え、稼働始めて間もなく、2011年3月11日に東北大震災が起った。

「贈答用胡蝶蘭」の産地直送販売は、御法度で、半年間、注文はゼロの日々が続いた時代であった。

そんなある日の昼下がり、散歩途中「代々木ビレッジ」と遭遇した。

代ゼミと言う学生街の街に、都会のオアシスとして、都心とは思えない世界中の植物が織りなす緑あふれる空間が存在していた。ワクワク感で一杯だった。

会社立ち上げで疲れた身体を癒してくれ、色々な感覚的な刺激を感じてリフレッシュできた。私の脳内で、違う細胞がうずき始めたことを覚えている。

職業柄、ビレッジの自然環境を担当したプラントハンター・西畠清順さんにフォーカスしてみることにした。

ビレッジ入口の右手には、樹齢500年以上のオリーブの木と、ペルシャ人が200年前に使用していたオリーブ油を入れる大きな壺は、訪れる人を驚かせる。

代々木ビレッジは、2011年11月、8年間のプロジェクトでスタートし、1年延長して2020年12月29日に役割を終えた。会社創立の歴史と重なり、時間がある限り散歩コースとして訪れた。

100年に一度咲いた花
何といっても圧巻は、「100年に一度咲く花」が、見事に咲いたことである。
プラントハンター西畠清順さん、彼のプロジェクトの中には、SNS上で炎上したものがあるが、これは、夢のあるヒット作である。

このユーモア溢れる植物プレートを見たとき、「噓だろう!このアガベが生まれた時期も知らないくせに!」8年後に咲くだろう・・・・

訪れる度に、咲くことはないだろう!と思って通り過ぎていた。

2016年4月、彼の予測8年以内どおり、5年目に凄い勢いで花茎が成長をはじめ、7月、遂に「100年に一度咲く?花」が開花した瞬間は感動ものでした。

「花を咲かすことは、すべての植物にとって生殖行為だが、アガベにとってそれは「死」を意味する」

「アガベ」は100年近くかけ、1回花を咲かせて、死んでゆく。人生100年時代の人生に重ねあわせると考え深いものを感じます。こんな言葉が頭をよぎった。

”人生にも花を咲かせる人生、花を咲かせなかった人生、色々あります。
どれも素晴らしい人生です。

「自分の人生は
自分が掌握している」
問題は我にあり
自分の人生を 他人のせいにすることなく
生きいきと生きてください。”

咲いたその後・・・死に果ててしまいました・・
でも、夢を与えてくれた感動は、今でも生き続けています。

 

ファインダー越しの世界(風景)

ビレッジは四季折々の植物と戯れててる風景があります。その瞬間をスマホで撮ってみました。貨物コンテナを活用した「コンテナゾーン」を抜けると「ビレッジゾーン」の別世界が広がってます。

それは、ファンタジックな空間、且、時空を越えた世界が広がってます。

代々木の事務所にいる時は、ふらりと訪れる。季節の移り変わりを肌で感じつつ、自然の中で、ゆったりと時間が過ぎ去って行く。


垂れ下がった葉っぱが頬に触れ心地よかった


愛嬌のあるボトルツリー
『南半球から船で一ヶ月かけて日本にやってきたこの木は、ボトルに似ていることからボトルツリーと呼ばれている。べつに花や実がきれいというわけでなく、はたまた決してなにかの役に立つわけでもない。しかし、役立たずの木であっても、誰にも愛される愛嬌あふれるその存在価値に、言葉はいらない。抱きついてみたらよくわかるのかもしれない。』


梅雨入りの頃


裏庭にひっそりと咲いて、引き込まれ美しさにシャッターを押す。


真夏のビレッジは、時計草が謳歌してました!


ファインダー越しの貴女(貴方)との世界
都会のオアシスが近くにあると、色んな人との交流の場に使うことが多かった。詳細は省くが、ファインダー越しにいる貴女(貴方)との会話の場面が浮かんできます。そんな素敵な場所をご案内します。

「代々木VILLAGE」のメインダイニング「code kurkku(コードクルック)」は、和の食材を取り入れた繊細かつ大胆な新感覚イタリアンレストラン。




巨大なクラシックスピーカーから流れる音楽・BAR

ホタテのバターレモンカリー!絶品です。


紅茶専門店「コンテナート」星の王子様にも登場するアフリカの巨木「バオバブ」の実を練り込んだ自家製チーズケーキ 一緒に食べた方々の顔が浮かびます。

弊社の歴史と共に私の隠れ家
今年は東日本大震災から10年、弊社もその頃スタートし、ビジネス展開に行き詰ったときに心を癒してくれたのが、代々木ビレッジでした。

音楽、アート、食、インテリア、そしてワクワクさせてくれた自然植物、私の感性と五感を刺激され続けてくれたもう一つの「私の隠れ家」的存在でした。

9年間に渡り、代々木地域の活性化に貢献したプロジェクトは、2020年12月29日で閉館となり寂しさがありますが、感謝です。

小林武史が率いるクルック(kurkku)がプロデュースする新たな代々木ビレッジの顔でデビューするとのこと。大いに期待したいです。

ここまで読んで戴き有難うございます。

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