天空の茶室を訪れた・・外資IT一流経営者の心の内

茶の湯を習い始めて、以前勤務してい
た外資系IT企業の「天空の茶室」を観
たくなり、先生とお弟子さんとで訪れた。
外苑前にある新社屋日本オラクル本社
の最上階に茶室があった。

石畳が続く回廊を行き玄関をくぐると
苔の庭に石灯籠が眼前に現れた。


ここは都内青山ビル最上階(24階)
「天空の茶室」があった。

窓から見渡す先には秩父宮ラグビー場
神宮球場、新国立競技場、振り返れば
六本木ヒルズ、東京タワー。
空気が澄んでいる時は富士山も見える
そうです。

この茶室「聚想庵」(「しゅうそうあん」)は、オラクル・コーポレーションの創業者で、会長 兼 チーフ・テクノロジー・オフィサーであり、
日本に大変造詣が深いラリー・エリソン氏の意向を受け、2008年に本社ビル最上階につくられました。
「聚想菴」という茶室は4畳半の小間と16畳に掘りごたつ式のテーブルを設えた広間席で構成されていました。
米国本社の要人が来日しても気楽に日本のおもてなしの心を感じて頂ける設計されてます。
遠州茶道宗家十三世小堀宗実御家元に監修を依頼し、「聚想庵」は完成しました。見学のご案内は、宗実家元の次女小堀優子様に薄茶を点てて頂きました。
神宮球場から打ち上げられる花火は、茶室から目の前に光り輝き、最高のおもてなしができるそうです。
この茶室の本柱は、エレベーターで運ぶ事ができず、新社屋建築中に最上階へ運び込まれたそうです。
まさに、このビルは、「天空の茶室」のために造られたことを物語ってます。

ORACLEのロゴが入ったどら焼きをき薄茶を頂きました。


茶の湯に入門していなければ味わえない最高の至福の時間を過ごす事ができました。
私が入社した26年前には、日本オラクルは200名足らずの外資系IT企業のベンチャー企業でした。

入社当時は、「GAFA」と言われるプラットフォームマーであるGoole、facebook,Amazonは設立されておらず、Appleのみが存在してました。

 

社内には、活気溢れる社員で毎日、立ち上げに勤しんでいました。当時から社員犬制度が有り、人気者で2代目「ハイディー」が毎週水曜日に出社、社内を駆け回り社員を癒してくれました。

当時も「天空の茶室」に引けを取らない3つ部屋が有りました。
赤の部屋
・青の部屋
・瞑想の部屋


役員会は「赤の部屋」で行われ前向き且つ激しい議論が行われてました。

「青の部屋」は上司が部下を悟すときや、じっくり思索するのに用いられてました。

 

 

瞑想室は、格子戸を入ると別世界。板の間の間には、小石が引き詰められ、オーディオから心地よい音楽が流れてました。

 

外資系IT企業経営者の共通点「天空の茶室」・「聚想庵」(「しゅうそうあん」)は、オラクルの創業者で、会長 兼 チーフ・テクノロジー・オフィサーであり日本に大変造詣が深いラリー・エリソン氏。

 

彼は大の日本好きで、特に京都の日本建築や日本文化に興味を持ち、カルフォルニアの自宅は、桂離宮を模写し、宮大工を呼んで造ったと聞いています。

 

 

完成した「聚想庵」を訪れたラリー・エリソン氏は、畳の縁に注文つけたそうです。日本人以上に「和の心」を持っています。

 

又、親日家といえば故スティーブ・ジョブズ氏。
親日家として「禅の心」をこよなく愛していました。2005年に米スタンフォード大学での講演で残した言葉には、禅の教えが色濃出てると感じます。

・「ハングリーであれ、愚か者であれ」
・「死は、生命の最高の発明だ」
・「内なる声を聴け」茶の湯に入門し禅との関係を調べてみた。

人を「おもてなしする」前の独服、自分自身と向き合う機会を作るところに茶の湯の原点がありそれこそが禅と共通する部分ではないかと思うのです

 


まとめ
・「天空の茶室」・「聚想庵」を見学し一服頂きながら外資IT企業の創業者が、共に日本文化に精通していることに驚きました。

 

・茶の湯に入門し、改めて日本文化良さを見直すことで、優れたアイディアを生み出すきっかけになることを願ってます。

 

・茶の湯の奥深さに惹かれ、さらなる精進するよう自己研鑽するよう心がけてます。

最後に昨年の秋に訪れた大徳寺瑞峯院
でお茶をいただいた後、和尚さんの
お話が腹に染み渡りました。

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人は、自然に生かされている。

自分が今あるのは、ご先祖様に感謝すること。

自分の人生とは、自らを分かって人生を生かす。

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ここまで読んで頂き有り難うございます。

 

 

 

 

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