世界を驚かせた!仏画を輝かせる截金師(きりかねし)

今朝一番で、友人から「截金(きりかね)の匠の

長谷川智彩(chisai hasegawa)が、雑誌「サライ」小学館10月号
P155~P157の3ページにわたり特集されている。」
とメッセージが届いた。

早速本屋に行き、手に入れた。
「日本美術の技」・截金(きりかね)・・・・

截金師(きりかねし)、長谷川智彩(ちさい)さん
三浦半島にある彼女の工房での取材であった。

私は、特集記事を読みながら、こころが躍った。
ことしの2月に銀座で開催された長谷川智彩さんの個展、
「曼荼羅と神仏画 長谷川智彩展」を思い出していた。
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日本美術、ましてや「截金・きりかね」の事は全く知らない素人でした。

截金とは仏像等に金箔を貼っていく作業ですが、
個展でその「截金の世界」に触れました。

平安時代から続く技法で、仏画に金箔を用いて、
厳かな息吹きを注ぎ込んだ作品に触れ、感動してしまいました。

大きな作品が二つありました。
1)曼荼羅と神仏画の世界(写真左の背後の作品)
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今回の個展のテーマ「曼荼羅と神仏画の世界
(写真左の背後の作品)は制作に6年を要し、
まだ完成に至ってないそうです。

これまた、とてつもない作品です。
虫眼鏡で、拡大しなければ截金(きりかね)で施した細工が見えません。

 

2)「馬頭観音像」平安時代の仏画(ボストン美術館の現物を
截金の技術で再現)
(写真右の背後の作品)

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作品の説明で驚いたのは、2012年5月に、
NHK BSプレミアムで放映された「極上の美の饗宴」
平安時代の仏画の前に立ち止まったとき、

「私は、平安時代の匠と語り合えることが出来るんですよ!
そして、その匠の声を、自分なりに「きりかね」の技で表現しました。」

そんな、お話を伺ったとき、我を失った!!

実は、個展に2回訪れました。
まったくのど素人ですが、どうしても心に引っ掛かる

「智彩」さんの言葉があり、
それを知りたくてお伺いしました。

「馬頭観音像」、平安時代の仏画で現物はボストン美術館にあり
その再現にあたり、「平安時代の截金(きりかね)の
匠の気持ちを汲んで再現した。」

「どうしてその気持ちが分かるんだろう・・・・・」

智彩さんは、「截金の匠の技術は、平安時代からほぼ同じ道具
と手法を使われてます。

だから匠同志は、気持ちが通じるのです」・・・・

 

智彩さんは、截金(きりかね)という、平安時代の匠の技術を受け継ぎ、
現代に蘇えさせることを考え再現してしまった。
身震いするほど感動してしまいました。

まとめ:

1.平安時代に、仏画に截金という伝統技法を使うと仏の顔が笑顔になる。
個展でお会いした截金師・長谷川智彩さんの「笑顔のおもてなし」に
仏が乗り移った優しさを感じました。

2.截金の匠の作品、日本の美術を世界に伝えられること、
この世界に触れる機会を頂いた藤本治樹さんに感謝です。

3.日本美術の技、截金(きりかね)を世界に情報発信していけることに
少しでもお役に立てればと考えてます。

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