丁度一年前にトヨタ初のコネックテッド・カー
の発表があった。
10数年間乗り続けたトヨタ車を
買替えたいと思っていた。
目を付けたのがコネクテッド・カーだった。
新車発表会には豊田章男社長が出席し
国内高級セダン「クラウン」と、
世界戦略車「カローラ」のハッチバックの
新型を発売した。
車自体が「動くスマホ」になり、
ネットと繋がる「コネクテッド」
機能が標準装備されてる。
私が購入したのは、新型の
コネクテッドカー
「カローラスポーツ」です。
十数年前の車(プログレ)とは大違い。
車のキーが無いことに驚き、
DCM(専用通信機)を標準装備した
コネクティッドカーに慣れるのに
最初、時間がかかりました。
団塊世代のおじさんは、幸いにも
スマホが日本に上陸した当初から
興味を持っていたので、
車も「動くスマホ」になると予感し
ていた。
(日本経済新聞出版社:中西孝樹著)
さて本題に戻そう。
自動車産業では、100年振りと
言われる自動車の「テクノロジー革命」
が起こっている。
2007年にスマホが登場以来、
クルマの「デジタル革命」
(第4次産業革命)が始まった。
本書の「CASE」の語源は、ドイツの
ダイムラー社の造語である。
車業界には、3つの技術革新と4つの
トレンドがある。
3つの技術革新は、デジタル化、知能化(AI)、
電動化(EV)です。
4つのトレンドは、
・C:Connected(接続)
・A:Autonomous(自動運転)
・S:Shared & Service(シェアリング)
・E:Electric:(電動化)
以上を称して「CASE」と言う。
「CASE」革命は、フォルクスワーゲン
社のディーゼル不正事件が大きな背景で
いち早く浸透していった。
「CASE」革命の肝となるのが「データ」です。
ビックデータ、そのデータを解析するAI,
IoT化、EV電気自動車の分野で、
それぞれ革命が起きてます。
即ち、
「IoT化」✖️「知能化(AI)」✖️「電動化(EV)」=
「CASE」革命(クルマのデジタル革命)です。
デジタル化されたクルマは、
常時インターネットに接続された
コネックテッドカーになり
IoTの端末になる。
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この結果、人間の移動(モビリティ)の姿が
大きく変わる可能性がある。
個人がクルマを所有して運転の主導権を持って
移動する伝統的な姿から、
Mobility as a Service(MaaS=マース)に
変化していくのである。
これを「CASE」戦略から生み出されるクルマ価値と
ものづくりの大変革を包括的に捉えると「CASE革命」と
呼ぶことが相応しいだろう。(本文)
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伝統的な自動車産業のビジネスモデルが
大きく構造変化し、
単なる製造業からモビリティサービス
の基盤作りから、サービスそのものを提供する
事業体へ生まれ変わっていかなくてはならない(本文)
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このような「CASE」革命が、数年後
に到来を予測する識者がいるが、
自動車産業は、スマホ革命のように
浸透が早くなく、実現可能性には
時間がかかる。
その理由は、リアルの自動車産業界
の構造の複雑さ法律やインフラが整
うまでに時間がかかるのである。
しかしながら、2030年までは、
緩やかに進行する。
が、ある日突然革命が訪れるので、
準備は怠ってはならない。
先日の決算説明会での豊田章男社長の
言葉が印象的でした。
CASEの時代のモビリティカンパニーでは、
「対等な立場での仲間作りが必須」
昨年秋にソフトバンクとの共同出資会社 、
MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)
には驚きました。直近では、ホンダや日野自動車も
参画しています。
この会社ではオンデマンドモビリティサービス、
データ解析サービス、Autono-MaaS事業を扱っている。
担当者のプレゼンによると、
地方の「乗合バス」の自動運転の実証実験をし、
データの収集をやってる段階です。
これが稼働すると、地方創生の一役
を担うかも知れません。
最後に「クルマのデジタル革命」、
「CASE革命」が生じている中
2030年のモビリティ産業の覇者
は誰なのは・・
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・世界EV戦争の勝利者は誰なのか?
2030年のEV比率が8%に留まるという
予想を示した通り、一般的に期待されるほど
EVの普及が簡単に達成されるとは考えていない。
・日本企業が勝ち残るために、GAFAをどう考ええるか?
現時点では、ネットワーク価値を最大化し、
巨大なプラットフォームを構築した
グーグルを代表とするGAFAと呼ばれるIT企業
が資本市場で絶大な企業価値を生み出している。
このようなGAFAの脅威に対し、自動車産業革命
の未来を危ぶむ声があっても驚きでは無い。
しかし、モビリティ産業は、スマホのような
単純なゲームではない。
自動車産業は、伝統的な自動車の所有し、
且つ新しいMaaSが両立する複雑で長期的な
移行期間が存在する。(本文)
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まとめ:
・高齢者の事故が続いています。自動運転の
レベル2の進化と既存車のブレーキ踏み間違
いを防ぐ装置の開発を急いで欲しいです。
・自動車業界は100年に一度の危機が訪れ
てます。消費者にとっては、楽しい便利な
サービスを享受出来る時代を目が黒い内に
垣間見てみたいです。
昨年の「ザ・コネクティッド。デイ」での
豊田章男社長の語りが耳から離れない。
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「自動車をつくる会社から、移動に関わる
あらゆるサービスを提供してするモビリティ
カンパニへモデルチェンジする。
みんなで一緒に未来のモビリティを創りたい。
私たちと一緒に自動車の未来を創りませんか?
ご賛同の皆さま・・・この指とーまれ!」
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ここまで読んで頂き有難うございます。
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