『AI vs.教科書が読めない子どもたち』
(新井紀子著)の帯を見て驚いた。
AIが神になる?・・なりません!
AIが人類を滅ぼす?・・滅ぼしません!
シンギュラリティが到来する?・・
到来しません!
スマートフォンが登場して、第4次
産業革命が始まったと言われています。
その代表格のAIについてその本質を知
りたくなった。
著者の新井紀子氏は国立情報学研究所
教授で数学者です。東大合格を目指す
AI「東ロボくん」の育ての親だ。
この本には、同プロジェクトから見
えてきたAIの可能性と限界、人間の
AIより優れている点(教科書の読解力)に
疑問を持ち、教育界へ提言をされて
ます。
「東ロボくん」の育ての親は、
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「AIはコンピューターであり
コンピューターは計算機は計算しかできない。
それを知っていれば、ロボットが人間の仕事
をすべて引き受けてくれたり、人工知能が
意思を持ち、自己生存のために人類を攻撃し
たりするといった考え方が、妄想とにすぎな
いことは明らかです。」
—————————————–
と言ってます。
2016年、東ロボくんは、全受験生
の上位20%に入るところまで進化す
る。
しかしこの段階で、東ロボくんは合格
を断念した。
理由は、人工知能=AIは計算をする
だけで、意味を読むことはできない。
たとえばAIは、将棋のような
「単一条件に支配された世界」では
名人にも勝つ。
一方、単純な文章をAI(コンピューター)
は理解できない。
例えば、英語や国語の表現で
「私はあなたが好きだ」と
「私はカレーライスが好きだ」との
本質的な意味の違いを数学(AI)
で表現する事が非常に難しい。
東大入試には計算のみでは対処できない。
入試の世界で偏差値65の壁、即ち
東大入試の合格の壁が乗り越えられな
い理由の様です。
以上の理由で東大合格を目指すAI
「東ロボくん」は東大には合格はで
きませんが、
MARCHレベルの有名私大には合格
できる偏差値に達してます。
「シンギュラリティ」への楽観者、
レイ・カーツワイルは2045年
問題で有名ですが、私をワクワクす
る世界に連れて行ってくれました。
人工知能が発達し、人間の知性を超えるこ
とによって、人間の生活に大きな変化が
起こるという概念を指します。
しかしながら、新井教授は、
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AIが人間を全面的に超える
(真の意味でのAI)
「シンギュラリティー(技術的特異点)」
もコンピューターに過ぎず、到来し
ないと断言されてます。
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この本を読んでいくうちに、
シンギュラリティは到来しない!
AIが神になる?・・なりません!
AIが人類を滅ぼす?・・滅ぼしません!
納得し安堵してる自分に気が付きま
した。
先日観たNHKスペシャルTV「人体」
で、人間の脳を含めた臓器どおしの
複雑なコミュニケーションを人間の
身体は行なっている。
この人体の世界は、現状のAI
(コンピューター)では到底出来な
いと感じてしまいました。
AIは日々進化し続けています。
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AIが人間の仕事を全て奪って
しまうような未来は来ません。
しかしながら、重要なことは、
「人間の仕事の多くはAIに代替される
社会はすぐそこに迫ってます。」
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AIに代替された失業者はどうすれば
いいか?
AIでは対処できない新しい仕事は多
くの人間にとって苦手な仕事である。
人間にしか出来ないタイプの知的労
働に従事する能力を備えている人に
なること!全体の20%しかいない。
数学者としての教育への提言が斬新。
AIが苦手な読解力を身に付けること。
即ち日本人の決定的な教科書読解力を
アップさせる教育が重要だと。
最後に、新井教授の未来予想図は、
AIによって仕事を失った人は、
失業するか、誰にでもできる低賃
金の仕事に再就職するしかないと
断言してます。
この本では、悲観的な未来予想図
ですが、楽観的なもっと俯瞰した
未来予想図を以下の著者が示唆し
てくれてます。
(WIRED創刊編集長:ケヴァン・ケリー著)
「THE INEVITABLE」(不可避)
デジタル化したテクノロジーが持つ
変化は、太陽が東から出て西へ沈
む様に普遍的な理(ことわり)である。
まとめ:
昨今の世界の混沌とした政治経済
情勢の中、AI,I0T,シンギュラリティ、
ロボット、ドローン、ブロックチ
ェーン等の新しいテクノロジーの
台頭で今後考えるヒントがあります。
・デジタルDISRAPTION(破壊)
過去の経験や知識に捉われない
発想が必要です。
・AIが持ちえない読解力を身に付
ける。
・新しいテクノロジーに興味を持つ事
以上、人生100年時代を生き抜い
ていかねばならない団塊世代のおじさ
んでも、30年後の世界を垣間見たい
です。
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モチベーションアップにつなが
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