初めての茶会・・・おもてなしの伝統と変化

初めての茶会に誘われて参加した。
噂には聞いていた茶室に躙口(にじりぐち)
から入るとそこは別世界であった。

桜の開花を間近にひかえた穏やかな
日曜日の朝、友人と共に朝一番に
靖国神社の茶室に向かった。


その場所は、毎年桜の季節には必ず
訪れる靖國神社の奥まった「神池公園」
の中にあった。

月1回開催、「ビジネス茶道」
水上先生 のお席に最初にお伺いした。

今回の茶会は「表千家史縁茶会」
茶室は、洗心亭、靖泉亭で4席催された。

友人と共一番乗りと意気込んで行くと
既に数名が並んでおり、10時の開催
時刻には、長蛇の列になってました。

茶室の躙口(にじり口)とは、物の本によると、
高さが2尺2寸(約67センチ)幅が2尺1寸
(約64センチ)ほど。

大きな石段から身をかがめて入室。
その昔、武士が刀をもって狭い入口
から茶室に入ることはできません。

千利休の天下人でさえも人は皆平等であ
ると言う精神が垣間見られました。

床の間にある掛け軸と茶花に挨拶し
風呂釜を拝見し、迷ってしまいました。
掛け軸の何たるかも知らずに・・・

自分の座る席が何時ものビジネス茶道の
茶室と異なっていたからである・・・

狭い茶室と聞いていたが、12人も
入ると窮屈に感じながらうさぎや
お菓子を頂いた。

事前情報でこれだけはわかり、
ホットした。失敗の連続・・


亭主とお正客のやり取りの会話が
本来の茶の湯の醍醐味があるのでしょう。

私には全く分からない。焦りました。
暫くして、亭主のおもてなし一覧表が
でて、皆でお話を聞かせて頂いた。

(友人の写真から:茶室では写真NG)

「茶会記」と言われ、私も調べてみた。
茶会の日時と場所、その日の道具立てや
懐石膳の献立などが記されたもの。

実は茶会初心者にとって、茶会記が事前
に配布されていると、内容が理解できな
くても、

亭主のおもてなしの心を少しで
もより楽しめたのではと感じました。

主客は、会記を見ながら亭主と会話して
いく。

(友人の写真から:茶室では写真NG)

熟練した茶人の方々が、楽しそう
な表情で、お互いに酔いしれていく姿
には初心者にも醍醐味を味わうことが
できた。

他の先生の茶会の席にも参加したが、
おもてなしの心が伝わってきた。

亭主は、外国人に気を使い正座は苦手
だから、補助椅子を準備するよう
おもてなしが垣間見られた。

インバウンドの時代、外国人への日本文化
の紹介の一つとして茶会は有効です。

表千家史縁茶会の内、1席が立札席があり
椅子席での茶会が有りました。

外国人には楽で、彼のにこやかな表情が
印象に残ってます。

初めての茶会!
本格的な茶室での茶会は、緊張しましたが
茶道の奥深さを感じつつ、楽しむ事が
出来ました。

又、日本人で有りながら日本文化の
勉強不足を感じました。が、今後
興味を持った箇所から学んでいこうと
再認識しました。

思えば、ビジネス茶道に興味を持った
のは亡き母の遺品の茶道具や茶会の写真
お花の花器や生花の写真の数々。

私の知らない茶道や花道の世界を垣間見
たいことから、始まった。


茶会の帰り道には、桜の開花を間近に控え
梅の花が綺麗に咲いてました。

初めての茶会が、私の知らない母の姿を
垣間見る事ができ供養になったと思いな
がら靖国神社を後にした。

ここまでお読みいただき有難うございます。

 

 

 

 

 

 

 


お茶を始めた切っ掛けです。

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