空港から2時間、バス停で友人が待っ
ていた。「お帰りなさい!」小雨降る
中、バスを降りると傘をさしてくれ
た。その眼差しの奥に温かい想いを
感じた。
故郷に帰った瞬間であった。
すぐさま彼女の家へ訪れた。近くには
幼少の頃遊んだお寺や広場があり、
桜の木が当時の面影を残していた。
家族と昔話に花を咲かせ、次回の同窓
会は、古希の頃かな・・と。今、故郷に
は実家はない自分には、同窓会しか故郷
へ帰る機会がない。
お正月休みに五木寛之著「孤独のすすめ」
人生後半の生き方 が気になり読んでみた。
本のタイトルを見たとき、人生後半は
孤独に耐えるのか・・とネガティブな
気持ちだった。が、違った!
古希の年齢に近くなると確かに還暦の
頃の体力と異なり衰えは感じます。
最近では、人生100年時代と言われ
定年退職後40年近くどう生きるかが
問われてます。
五木さんは、50歳は人生の折返し
地点と覚悟すべしと言います。
人生は4つの季節があり自分はどの
位置にいるのかを認識する必要がある。
青春、朱夏(シュカ)、白秋、玄冬、
この4つの季節を順番に進んで行くの
が人生である。
登山に例えれば、青春、朱夏(シュカ)
は登る時期で、白秋、玄冬は下山と
人生を考える。
自分のことを考えてみた。
大分佐伯の故郷で育った「青春」、
大学卒業後、社会に出てからのサラリ
ーマン時代の「朱夏」、頂上を目指し
て登ってきた。
私は還暦を迎えてやりたいことのため
会社を設立した。人生後半の生き方を
真面目に考えていた訳ではない。
ただ「自分の心の声に耳を澄ましてい
た」ことは明確に覚えている。
最近読んだ本に「日日是好日」森下典子著
の一節を思いだした。
「お茶」が教えてくれた15の幸せの
12章「自分の内側に耳をすますこと」
毎日想い続けているとふと「無」の
境地になりその声が聞こえてきたと感
じてます。
最近は茶の湯にも興味を持ち始め
月一のビジネスお茶会に参加してます。
話を元に戻そう。人生後半の生き方
それは「白秋、玄冬」下山の人生です。
——————————————
下山にこそ人生の醍醐味がある
人生の下山こそがクライマックスで
あると考えたい。
——————————————–
今、古希になろうとしている人、
白秋の人に、青春のような生き方
をしろと言っても無理な話です。
ではどのような人生が良いかを述べて
います。
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後ろを振り返り、ひとり静かに孤独を楽しみ
ながら、思い出を咀嚼したほうがよほどいい。
回想は誰にも迷惑をかけないし、お金もかか
かかりません。
繰り返し昔の楽しかりし日を回想し、それを
習慣にする。そうすると、そのことで錆びつ
いた思い出の抽出しが開くようになり、次か
ら次へと懐かしい記憶が蘇って来るようにな
る。
——————————————–
私の場合、還暦から古希に向かう白秋
の時代に劇的に変化した。
それは、贈答胡蝶蘭ビジネスモデルの
展開とそれを支えるSNSとの出会いで
あった。
「感動と癒しのサービス」を提供するために、
業界屈指目利きが直接産地に赴き、法人向け
贈答(ギフト)用高級胡蝶蘭・観葉植物の
産地直送を行う事が、社会貢献になれれば
と願ってる
SNSとの出会いをうまく使い、
五木先生が言う回想の抽出しに磨き
をかけた生活を楽しみたいと思いま
す。
次世代インターネットの時代、スマ
ホ全盛期の時代になり、AI,IoT,
ビッグデータ等AI産業革命の未来を
垣間見るためにも長生きをしたい。
そのためには、健康年齢を長くし
モチベーションを上げる仕事を
通じて社会貢献ができればと考えて
ます。
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ります。
七転八起・同窓会への想い・・・感謝の旅が始まった・・・
立冬を間近にした日曜日、飛行機の中
にいた。中学校を卒業して55年、
古希を迎える友人が集う別府鉄輪温泉
へ心は踊っていた。
同窓会の案内状には、全員が集う同窓会
は「最後」だと記載されていた。
人生100年時代には、古希の年齢
は、まだ折り返しの人生を楽しむ時代
でもある。
案内状を眺めながら、この時代に青春
を謳歌した想い出が走馬灯のように浮
かんでは消えていった。
この最後の同窓会を私を支えてくれた
友人に「感謝」を伝える旅と飛行機の
窓から見える青空を観ながら決めた。
座右の名の一つとして、中学3年時代に
心に残る恩師から頂いた歌(言葉)が
ある。
この想い出深き「座右の銘」が、
55年たった今でも鮮明に覚えている。
中学3年(S38)の秋、成績が下落
して落ち込んでいる私に、担任が
励ましの手紙(わら半紙)を頂いた。
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のきより落ちる雨だれの
絶えず休まずうつときは
石にも穴を穿つなり・・・
小さきありもいそしめば
塔をきずき燕さえ
千里の海を渡るのに
ましてや人と生まれきて
一旦心定めては・・・
—————————————
この言葉にどれだけ助けられたか・・
高校時代、大学時代、団塊世代として
就職した時代、結婚、転職・・
定年退職したとき、新たな自分の
第2の人生を踏み出したとき、
この言葉がその度に、心の中から
顔を出して、励ましてくれた。
(同級生の書家に書いていただきました。感謝!)
サラリーマン世代は、定年後、第2
の人生を考える時期があります。
この時期にアドバイスと背中を押して
くれた同級生とのやりとりがあります。
そのメールは「星の宝石箱」として
長く封印されてましたが、同窓会に
向けて10年振りに開けて見ました。
そのメールは、10年前の状況を
赤裸々に綴っており、私の第2の
人生の意思決定に影響を与えてくれた
ことは紛れもない事実である。
感謝!
その後、私の決断は自分の内なる声に
耳をすまし、その声に従った。
その甲斐があって、今をいきいきと
生きています。
この「自分の内なる声に耳をすましは
最近封切られた映画日日之好日の
作者・森下典子が
茶道教室に通った、25年間の
日々を綴った
エッセイ「日日是好日『お茶』が教え
てくれた15のしあわせ」の一つ
(第12章)に
「自分の内側に耳をすますこと」
に相通ずると感じてます。
背中を押してくれた友人への
感謝の意を伝える旅でも有りま
した。
色々な思いを持って、都合を作り馳せ
参じた同級生が、一味違う美味しい
料理で胃袋を満足させて頂いた。
ここ1、2年故郷大分佐伯へ仕事や
セミナーで帰省することが多い。
セミナーの人集めに、抜群の集客力
を発揮してくれたのも同級生でした。
SNS全盛の時代に、SNSを使わない
で集客でき、生き抜く知恵があった。
それは、同級生とのミュニケーション
と思いやりで、お互い助け合うという
結束力であった。
昨年の大雨による水害で、被災した友人
の心のケアを、いち早く親身になって
サポートした姿には、頭が下がります。
被災した友人とも同窓会で、元気に
再会でき、本当に良かったと感じました。
又、経営者として成功した二人の友人
からプレゼントがあった。
一つは、大相撲九州場所へのマス席での
観覧席、恩師への砂被り席
もう一つは、古希祝いとして記念
タオルを頂いた。
二人の経営理念には、共通するところが
あった。社会へ貢献すること!
彼等の経営センスにも教えられる事が
沢山あった。
同窓会は2次会、3次会と夜が更けても
続いて話が尽きなかった。
「こんなに心が許せる友がいる同窓会」
参加して本当に良かった
旨の言葉が今でも心に残っている。
素晴らしい企画をしてくれた幹事の
方々に感謝すると共に
次回は、いつかな?・・・・と
思いつつ別府鉄輪温泉を後にした。
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