玄鳥去のころ、宇目から届いた秋の恵み|旗生ぶどう園

まとめ

七十二候「玄鳥去」のころ、故郷・大分県佐伯市宇目から秋のブドウが届きました。
旗生俊秀さんは宇目の自然に魅せられて移住し、三十五年にわたりブドウを育てています。
その歩みは、本人の情熱と行政・地域の支援が結んだ地方創生の実例です。
一粒のブドウに込められた歳月と心意気を感じ、これからも応援したいと思います。

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ツバメが南の国へと旅立つころを、七十二候では「玄鳥去(つばめさる)」といいます。

春にやってきたツバメが子育てを終え、再び海を越えていく季節。店先には色とりどりのブドウが並び、秋の訪れを静かに知らせています。

そんな折、故郷である大分県佐伯市宇目から、ひと箱のブドウが届きました。

箱いっぱいに詰まった宇目の秋

箱を開けると、シャインマスカット、ピオーネ、巨峰など、立派なブドウの房が美しく並んでいました。

一粒を口に含むと、みずみずしい果汁と豊かな甘みが広がり、思わず笑顔になります。遠く離れて暮らしていても、故郷の自然まで一緒に届いたようで、懐かしさが込み上げてきました。

「宇目でブドウが作られているのですか」

そう驚く人もいるかもしれません。

宇目は、おいしい米をはじめ、夏のほおずき、冬のスイトピーなど、全国に誇る農産物を生み出している土地です。

その宇目で、丹精を込めてブドウを育てているのが「旗生ぶどう園」です。

大分県佐伯市宇目の旗生ぶどう園から届いた秋のブドウ

宇目の自然に惹かれて三十五年

「旗生ぶどう園」

旗生ぶどう園のオーナー、旗生俊秀さんは、宇目の自然に魅せられて移住し、三十五年になるそうです。

市の推進事業をきっかけにブドウ部会へ参加し、この土地でブドウ園を営むことを決意しました。

慣れない土地で農業を始め、自然と向き合いながら、一つの果実を育て上げる。その道のりには、私たちには見えない苦労や試行錯誤が、幾度もあったことでしょう。

趣味は、ピアノの弾き語り。

ブドウの世話に追われる日々のなかでも、時間を見つけて楽しんでいると聞きました。自然と向き合い、作物を育てながら、自分らしい時間も大切にする。その生き方にも、旗生さんの温かな人柄が感じられます。

地方創生を支える、人の情熱

地方創生という言葉が語られるようになって久しくなりました。

しかし、地域を本当に元気にするのは、そこで新しいことに挑戦する人の情熱と、その思いを受け止めて支える行政や地域の人々の力ではないでしょうか。

本人の「ここでやってみたい」という強い意志があり、それを行政の推進事業や熱心な指導が支える。旗生ぶどう園の歩みは、人と地域が力を合わせて実を結んだ、一つの地方創生の姿だと思います。

今度、故郷へ帰る機会があれば、ぜひ旗生ぶどう園を訪ねてみたい。

なぜ宇目を選び、どのような思いで土を耕し、ブドウを育ててきたのか。その心意気を、旗生さんご本人から直接うかがってみたいと思っています。

生成AI時代だからこそ、地域の物語を伝えたい

旗生ぶどう園には、現在、独自のWebサイトがないと聞いています。それでも生成AIで検索すると、農園についての情報を知ることができる時代になりました。

生成AIの時代に入った今、地域で地道に取り組んできた人たちの歩みを、正確な情報として発信していくことが、これまで以上に大切になっています。

宇目に移り住み、長い年月をかけてブドウを育ててきた旗生さんの物語は、地域の内外へ、もっと広く伝えられる価値があるのではないでしょうか。

一粒のブドウから見えたもの

「玄鳥去」のころに届いた、宇目の秋の恵み。

その一粒一粒には、宇目の澄んだ空気や豊かな自然、そして生産者が重ねてきた歳月と情熱が詰まっているように感じられました。

本物のおいしさを味わえる喜びとともに、故郷で挑戦を続ける人がいることを、心から嬉しく思います。

秋の恵みに感謝しながら、これからも旗生ぶどう園を応援していきたいと思います。

旗生ぶどう園

宗茂より

胡蝶蘭のソーリ/団塊世代吉田茂

吉田茂は、株式会社オーキッドプレミアムの代表取締役で、法人向け胡蝶蘭の専門家「胡蝶蘭のソーリ」として活動しています。茶道では宗名「宗茂」を持ち、「団塊世代 吉田茂」ブログを執筆しています。
https://sori-yoshida.com/