私の一日は早朝から始まる。瞑想の後、クリアな心の状態で自分好みの本を読む。その後、毎日行ってるSNS(facebook、Instagram、Twitter)への投稿、グーグルホームスピーカーで、OKグーグル呼びかける。今日のニュースをチェック。そして、週一で自分好みのポッドキャストを聴く。
最後の「ポッドキャスト」で興味ある番組に出会った・・・
ポッドキャストを楽しむ
興味ある「ポッドキャスト」は、朝日新聞ポッドキャストに出会うことから始まった。その中に多くのファンを獲得している広告特集「ボンマルシェ」編集長のトーク番組があった。
その「ポッドキャスト」で熱く語ったのは、「ボンマルシェ」のアンバサダープロジェクトを実践している上での大事な教えがあるという。それが「ファンベース」佐藤尚之(著)の教えです。

私は、マーケティングの専門書は読んだことが無かった。が、広告業界の厳しさを肌身で感じていたので興味はあり、早速読んでみた。
「ボンマルシェ」は朝日新聞掲載の月一のライフスタイル特集です。「今日から、もっと。」をコンセプトに、生活をよりよいものにしたいと考えるすべての女性に向けて、暮らしを輝かせる特集
ファンベースとは
「ブランドや商品を愛してくれるファンを大切にし、ファンをベースして中長期的に売り上げや価値を上げていく考え方である。」
著者の佐藤尚之さんは、提唱しています。
この定義だけで見ると、即効性が無くて、新規獲得は出来るのかと、従来型のマーケティング思考のトップマネジメントは考えてしまう。
テレビCMや動画などは、一時的に大きな話題となる。しかしそれも束の間、一瞬にして世間から忘れられてしまう。そのような時代になってしまった。
このファンベースの考え方が必須となったのには訳がある。
ファンベースの考え方の必要性の背景
今後は、人口の急減やウルトラ高齢化、超成熟市場、デジタル化による情報過多などで新規顧客獲得がどんどん困難になってくる時代が到来してくる。
即ち、従来型のマーケティング戦略だけでは新規獲得にも限界があり、転換点を迎えている。ここで重要なのは「ファンを育てる」という観点が重要だと言う。
この様なことが予測される時代に、生活者の消費行動を促すためには「ファンベース」が絶対に必要だと言う。
ファンベースの中身を見ていこう。
この考えは、人口急減によるマーケットの縮小や、企業発信の情報がユーザーに届きにくくなっている事実、
②20%の少数のファンの支持を高める施策
ファンの「共感」や「愛着」と「信頼」のアプローチが必要だと説く。
この様な施策をやり続けると、ファンがオーガニック(自分の意見)として口コミが発生する環境になる。これが重要だ。
③コアのファンをパワーアップする施策
・「共感」⇒「熱狂」⇒アンバサダープログラム
・「愛着」⇒「無二」
・「信頼」⇒「応援」
上記の「共感」⇒「熱狂」される存在になる施策
それは、ファンを身内として扱い、共に価値を上げていくアンバサダープログラムがある。
「ボンマルシェ」では、このアンバサダープログラムを取り入れ、育て、効果を上げていると編集長は、熱くポッドキャストで語った。数字は後からついてきたと語る。
以上が、ボンマルシェ編集長が「ポッドキャスト」で熱く語った「ファンベース」の教えの概要である。
今の時代、新聞業界の読者の新規顧客獲得が困難になっており、且つ、広告の依頼も従来のように大きな予算枠のケースは少なくなっている。
そんな中で、「ボンマルシェ」では、アンバサダーを身内として扱い、共に価値を上げている。
そこには、ファンベースの教えを忠実に守り抜いている姿が、垣間見られた。
ボンマルシェのアンバサダープログラムの事例
ボンマルシェのアンバサダープログラムを覗いてみよう。
アンバサダーとは読者コミュニティで、定期的な交流や、人気コラム執筆陣との様々イベントを実施している。
なんと言っても、「ボンマルシェ」が好き!というコアなファンの集まりである。
又、新聞だけでなく、SNSの一つ、デジタル(Instagram)での情報発信をして、紙とデジタルとの融合が、時代にマッチしており、内容もよくできている。
ある時期のアンバサダーとの「ボンマル会議」事例を覗いてみた。そこには、ファンベースの真髄が随所に現れており、ユーザーとして驚いた。以下ご覧ください。
https://www.asahi.com/ads/clients/bonmarche/topics/meeting2019.html
“私がボンマルシェを好きな理由” 挙がった声を一部ご紹介!
暮らしに活かせる学びがつまっている! 知らなかった世界にボンマルシェで出逢える! “私これ知ってる!”とうれしくてつい周りにプチ自慢したくなるような、“伝えたくなる情報”が満載! 自分の関心あるテーマがたくさん。しかも日常にすぐに取り入れられるのがうれしい! 自分へのごほうびにしたい!と思える非日常の情報があり、その適度な塩梅がうれしい!
このように、ボンマルシェ編集長が熱く語る「ファンベース」の教えは、導入して数年経つが、「ブランドや商品を愛してくれるファンを大切にし、ファンをベースして中長期的に売り上げや価値を上げていく」という教えを守り抜いて、実績を出していると語る。
(キャラクターのbonbonがいたるところでアンバサダーを和ませる)
ファンベースの課題
会社という組織所属しているいる以上、結果を求められ、上司をどう説得するかが問われる。
新聞・広告業界の「従来型のマーケティング戦略」は転換点を迎えている。
このような時には、従来型マーケティング戦略だけに固執するだけでなく、ファンベースと言う「ファンを育てる」と言う観点で、前にに進むしかない。
ファンベースの教えを忠実に行えば、結果は必ず後からついてくるからである。
私は、外資系IT企業に在籍し、時代の大きな変化を経験した。ネット・スマホの時代を経てデジタル時代の到来し、直近ではWeb3、DAOの時代と叫ばれて、IT業界も大変革時代に突入してます。
大事なことは、大きな変換期にはその本質を見分ける洞察力が必須となってきます。後戻りはできません。理由は、落ちこぼれになってしまうからです。

ファンベースの本質は
ファンになってもらう過程を楽しむことにある。そして、ファンを作るのも急がない方がいい。
その情景を本の扉に想いを込めている。
著者がこの本の扉で引用した「星の王子さま」の一節は、王子さまとキツネが「絆を結ぶ」過程が書かれている。絆を結ぶ」ことは、「とにかくゆっくりと時間がかかること。」を暗示させている。
なんと、心憎いではないか!
(私が学生時代に購入し、このキツネの話に棒線が引かれていた)
「我慢強くなることだ」キツネが答えた。「はじめは、ぼくからちょっとだけ離れて、こんなふうに、草むらのなかにすわるんだ。ぼくは横目でちらっときみを見るだけだし、きみもなにも言わない。ことばは誤解のもとだから。でも、日ごとにきみは、すこしずつ近くにすわるようにして・・・」(星の王子さま」サン・テグジュペリ
これこそが、「ファンベース」の本質である。
「ファンになってもらう、時間がかかるが、その過程を密やかに楽しもう。数字は必ず後からついてくる。」
「ポッドキャスト」との「ボンマルシェ」の親和性
スマホ(iPhone)が、世の中に登場(2007年)して15年経ち、情報過多なデジタル時代に突入した。そんな時代でも、新聞という紙媒体は今後も必要であり存属する。
紙媒体は、多様化するネット時代との融合を図る必要があり、ボンマルシェがInstagramを併用して、ユーザーやアンバサダーさんにとって、理解が深まっており素晴らしい取り組みである。
音楽や声に出しての情報ツールのアプリ「ポッドキャスト」は、声を通してその発信者の人柄や思いが伝わってくる。文字というコンテンツとは異なる。
似たものに「clubhouse」があるが、使い方が異なる。「ポッドキャスト」は、ユーザーが好みの情報を、必要な時に、自ら情報を入手できる利便性がある。
又、コアのファンであるアンバサダーの方々に、声をとおして、編集者の人柄や思いを伝えることができ、口コミとして良さが伝わるツールとなり得る。
多様化する情報時代に、「紙」⇒「Instagram」⇒「ポッドキャスト」の有効活用することで、ボンマルシェの業界でのユニークな存在価値が、高まることを願ってます。
最後に
著者は、言う。「ファンベース」の教えの中には、あなたの人生において何を大事にするかを試されている。キレイゴトを楽しもう。キレイゴトなくして何の人生か、と僕は思う。(著者)
マザー・テレサが広めた言葉が、最終ページとして終わった。とても印象的であった・・・
人は、不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うことでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。良い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、善を行い続けなさい。あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく正直で誠実であり続けなさい。助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく、助け続けなさい。あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。
けり返されるかもしれません。
でも、気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。

この内容は、私の個人的な意見で、ファンベースの教えを忠実に守って実績を出している「ボンマルシェ」を応援する「ファン」の一人としての感想を書き留めたものである。
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