封切り前からSNSで評判の映画を
1ヶ月後に、見る事ができた。
若手女性の新聞記者が若手エリート官僚
の対峙と葛藤を描くサスペンス。
エンターテインメントとしては
面白かったが、エンディングは
スッキリしない。
その訳を考えろ!なんだろうな・・
映画を見始めると直近の事件で国会審議
で取りざたされたことが浮かんできた。
あくまでも映画は「フィクション」で
あるが、公文書改ざん、大学新設を巡
る不正疑惑、
最近では、政権への忖度等の問題が
湧いて現実と重なってくる。
封切が6月28日で、直近の参院選挙が
近かったことを考えてしまう。
最近の映画の封切は、主演俳優をTVへ
出演させてPRを大々的に行うことが
常道である。
それも今回はTVでのPRはなかった?!
権力側からの圧力かなと想像してし
まった(笑)
エンターテインメントしての女性
新聞記者を演じた(シム・ウンギョン)
さんと
官僚としての葛藤を演じた松坂桃李
さんの二人の「表情と心の葛藤」シーン
が見事に描かれており感動する映画
であった。
女性新聞記者の生い立ちから取材に
執念を燃やすだけでなく、
ある時は「被害者」に対するマスコミ
の取材攻勢に、被害者側に立っての
取材拒否をする姿に涙した。
又、エリート官僚として「闇」の
存在に気付き、権力側からの組織的
な揉み消しの命令と人間としての正義
との狭間での葛藤。
エリート官僚を演じる松坂桃李の
魅力を存分に発揮していた。
良い役者だなあと改めて思いました。
今回の映画は、極秘情報が記載された
匿名FAXが新聞社へ届くシーンから
始まる。
「新聞記者」が書く記事について
思い出したことがある。
「ベタ記事」について。
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私は、新聞を読むときでも、大きなニュースにはもちろん目を通すとして、意識的に小さいニュースを読み込むようにしている。
小さいニュースほど、実は世の中の動きやトレンドを拾っていることが多いからだ。(本文)(伊藤洋一著:情報の強者:新潮新書)
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インターネット時代に溢れるニュース
やフェイクニュースの中で、情報の
弱者にならないためにも新聞の読み方
を示唆してくれてます。
映画では、FAXから展開していく。
我々は「ベタ記事」から新聞記者の
将来的に問題となりそうな記事を読
んでみるのも面白い。
この映画の原案:望月衣塑子「新聞記者」
(角川新書刊)ですが、私は読んでません。
新聞は、日経新聞と読売新聞を併読し、
お気に入りは作らず、必要に応じて一般紙を
読むこともあります。
一般的に産経新聞や読売新聞は保守的
な見解を持つが、朝日新聞や毎日新聞、
東京新聞の記事はどちらかと言えば
左翼的である。
この映画の原作は後者であり、作品の
評価が分かれるのも当然である。
筆者としては、エンターテインメント
の映画として十分楽しめたし、二人の
演技も良かった。
エンディングが、二人の大写しの表情
で終わった・・・
その後の二人の結末は・・・
スッキリしない!
原作とは違い、映画監督のサスペンス
ドラマであり、人間ドラマのテーマと
して考えるとあのエンディングもあり
かなと思い劇場をあとにした。
最後まで読んで頂き有難うございます。
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