ソーシャルメディアの巨人、日本市場での大誤算・・・

ニュースまとめサイトのグノシーの記事、
「フェイスブック日本戦略「3つの大誤算」のタイトル
に惹かれて週間ダイヤモンド2015 7/11号を購入した。

表紙には、広告戦争 デジタル空間の覇権めぐる人脈と金脈・・・
団塊世代のおじさんは、興味津々であった。
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週間ダイヤモンドの第一特集は
「広告戦争 デジタル空間の覇権めぐる人脈と金脈」です。

日本でのインターネット広告費は、2014年初めに1兆円を
超えました(電通調べ)、将来的には、2兆円と言われるTV広告
を抜くのは必須と見られています。

私が今回興味があったのは、
「フェイスブック日本戦略「3つの大誤算」
の内容です。

フェイスブックはスマホが世の中に出てくるといち早く対応し
今では、ニュースフィ-ドに、有名企業の広告が流れ、
デジタル広告のプラットフォ-ムとして1等地になった。

さらに、日本でのフェイスブックユ-ザ-数は、2.300万人
となっている。

そのデジタルプラットフォ-ムの中身が凄い。
ありとあらゆる個人データを大量に蓄積しており、

極めて良質なデジタル広告を出稿できる随一の
プラットフォームである。

年齢や性別、興味関心などによるターゲティング
の精度は、96%超と驚異的な正確性だそうです。

この最強のデジタル広告のプラットフォームを持つ
フェイスブックが何故、日本戦略を誤ったのでしょうか・・・

「フェイスブック日本戦略「3つの大誤算」を見てみよう。

1.国内ユ-ザ-数が2,000万人を超えたあたりから伸びが横ばい。
この現象は、日本国内のソーシャルメディアの市場を
分析すれば 理解できる。それは、
・20歳代から30歳代の多くは、LINEをアクティブに使い
facebookは登録したが、休眠状態である。

・私の大学生の娘もfacebookは登録のみで、全く使用していない。
・この年代が就職活動に使うリクルートの就活ツールがあり、

facebook社とリクルートが業務提携をしてます。
・この年代は、就活に使うだけで、永続的につかうとも思えません。
この年代層をどう取り込んでいくかが大きな課題です。

・小中学生の間でLineでの「いじめ」問題があり、Lineを止めさせ
変わりにfacebookへの需要が出てきますが、大きな増加は
期待できません。

2.二つ目が、組織のきしみだ.(週間ダイヤモンド)
・前任の社長岩下充志氏が適任だったか疑わしいと感じます。
学歴、職歴は一見輝かしくみえますが、フェイスブックジャパンは
まだベンチャー企業です。

ソーシャルメディアのスピード感をもった対応に付いていけなかった。
ベンチャー企業には、ベンチャー魂がないとやっていけません。

・facebookもナスダックへ上場している民間企業です。
常に成長を求められ、利益を出し続けることを求められてます。

・外資系IT企業が日本市場で成功した事例があります。
RDBの日本オラクル、Google Japanは良い例です。

Google Japanが日本に上陸した頃は、Yahooが検索日本市場では
圧倒的なマーケットシェアを持っていました。

数年前にYahooの検索エンジンロボットは、Googleのロボットに
代わりました。その結果、今はどうでしょう・・・

・Google Japanが日本市場でスタートする場合の条件は、
初代日本人代表は、ITテクノロジー(AI等)を熟知し、

且つ日本のマーケットの変化に敏感で、
大手企業でるお客様のトップとのコミュニケーションができ
実績をあげた人材を登用したからです。

三つ目が、ナショナルクライアントと呼ばれる大手企業や、
そこに寄り添う大手広告代理店との信頼関係の悪化だ。

大企業のフェイスブックページを拡散するには、「いいね」を
沢山もらうアルゴリズムから昨年変更してしまった。

企業は、それまで投資してきた投稿への表示頻度が激減
して、フェイスブック社に不信感を持った。

これもフェイスブック社も民間の上場企業であり、
そのサービスを無償で提供していることから、
この変更にはクレームを付けられない。

この件も日本法人の代表が、大手企業とのコミュニケーション
が良い関係であれば、不信感も無かったであろう。

最後に、フェイスブックの本社は、日本市場の3年後に、
傘下のインスタグラムの国内利用者数が、
本家フェイスブックを超えると試算している。

次回は、この急成長をしているインスタグラムを検証
して見ます。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

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